もうすぐバレンタイン♪ 〜チョコレート中毒について〜
こんにちは☀️
看護師の守谷です。
もうすぐバレンタインですね💝
皆さんチョコレートはよく食べますか?
私は大好きで、この時期になるとお店に美味しそうなチョコレートやお菓子がたくさん並んでいて眼を奪われてしまいます🤤
さて、「チョコレートは犬や猫にとって中毒を起こす食べ物」というのを知っている方は多いと思います。
ですが、
・チョコレートの何の成分が中毒を起こすのか
・どのくらい食べたらダメなのか
・どのような症状を引き起こしてしまうのか
についてはあまり知らない方も多いのではないでしょうか?
今回はそのチョコレート中毒についてのお話です🍫
【チョコレートの中毒物質】
チョコレートの原材料となるカカオには「テオブロミン」や「カフェイン」という成分が含まれており、この成分が犬や猫に対して中毒症状を引き起こす原因物質とされています。
【どんな症状がでるの?】
カフェインを摂取した場合には2時間以内に症状が出るとされていますが、チョコレート中毒の最初の兆候は2〜4時間後に見られるとされています。
軽度では、落ち着きのなさや嘔吐・下痢、多飲
中度では、異常な興奮、脱力、頻脈、震え
重度になると、不整脈、チアノーゼ(低酸素状態で舌の色などが紫色になる)、痙攣
などを引き起こします。
また、多くのチョコレート製品は、脂肪分も多く含まれているため、これらの中毒症状が軽度でも、消化器症状や膵炎を引き起こす可能性があります。
【どのくらい食べたらダメなの?】
テオブロミンとカフェインの致死量は、
犬は体重1kgあたり、それぞれ100〜200mg、
猫は体重1kgあたり、テオブロミン 100〜200mg、カフェイン 80〜150mg です。
症状自体はもっと低容量でも下痢や嘔吐などが見られます。
ある市販のミルクチョコレートには、
100gあたりにテオブロミンが220〜270mg、カフェインが25〜30mg含有されているため、
5kgの犬・猫でおよそ45gほど食べると軽度の症状が出ることになります。
こう聞くと、意外とたくさん食べないと症状が出ないように感じますが、
テオブロミンはカカオの含有量が高ければ高いほど危険性が高くなるため、
ダークチョコレートや高カカオチョコレートなどはもっと少量で中毒症状を引き起こします。
このように含有量が高いものでは、5kgの犬・猫の場合、約9gで軽度、約18gで重度になるので、少量でも油断ができません⚠️
さらに、調理用チョコレートやココアパウダーもカカオの含有量がとても多いため、それらを使用したケーキなども誤食してしまうとかなり危険です🚨
それに対してホワイトチョコレートはカカオの成分がほとんど含まれないココアバターでつくられているため、チョコレート中毒は起こしにくいとされています。
とはいえ、糖分や脂肪分は多いので食べさせるのは控えましょう☝️
【もし食べてしまったら?】
これはチョコレート以外での誤食があった時も同じなのですが、
もし食べてしまった場合は、まずは病院までご連絡ください。
その際に、
・いつごろ食べたのか
・食べたものの種類
・食べた量(外装なども食べたのか)
・食べた子の種類や体重
などの情報をお伝えください。
食べたものや量によって、ご来院いただくべきかお伝えします。
ご来院する際は、食べたものの袋(成分がわかるもの)などがあると診察がスムーズに行えます。
吐かせる必要がある場合、食べたものが胃から吸収される前に処置をしなければならないので、誤食を確認した時点ですぐにご連絡ください。
当院でも「チョコレートを誤食してしまった」というお問い合わせは年間を通してよくいただきます。
重症になってしまうと死に至ることもあるので、特にこの季節、うっかり置きっぱなしにして食べられてしまった…😱
なんてことがないように気をつけましょう!

看護師の守谷です。
もうすぐバレンタインですね💝
皆さんチョコレートはよく食べますか?
私は大好きで、この時期になるとお店に美味しそうなチョコレートやお菓子がたくさん並んでいて眼を奪われてしまいます🤤
さて、「チョコレートは犬や猫にとって中毒を起こす食べ物」というのを知っている方は多いと思います。
ですが、
・チョコレートの何の成分が中毒を起こすのか
・どのくらい食べたらダメなのか
・どのような症状を引き起こしてしまうのか
についてはあまり知らない方も多いのではないでしょうか?
今回はそのチョコレート中毒についてのお話です🍫
【チョコレートの中毒物質】
チョコレートの原材料となるカカオには「テオブロミン」や「カフェイン」という成分が含まれており、この成分が犬や猫に対して中毒症状を引き起こす原因物質とされています。
【どんな症状がでるの?】
カフェインを摂取した場合には2時間以内に症状が出るとされていますが、チョコレート中毒の最初の兆候は2〜4時間後に見られるとされています。
軽度では、落ち着きのなさや嘔吐・下痢、多飲
中度では、異常な興奮、脱力、頻脈、震え
重度になると、不整脈、チアノーゼ(低酸素状態で舌の色などが紫色になる)、痙攣
などを引き起こします。
また、多くのチョコレート製品は、脂肪分も多く含まれているため、これらの中毒症状が軽度でも、消化器症状や膵炎を引き起こす可能性があります。
【どのくらい食べたらダメなの?】
テオブロミンとカフェインの致死量は、
犬は体重1kgあたり、それぞれ100〜200mg、
猫は体重1kgあたり、テオブロミン 100〜200mg、カフェイン 80〜150mg です。
症状自体はもっと低容量でも下痢や嘔吐などが見られます。
ある市販のミルクチョコレートには、
100gあたりにテオブロミンが220〜270mg、カフェインが25〜30mg含有されているため、
5kgの犬・猫でおよそ45gほど食べると軽度の症状が出ることになります。
こう聞くと、意外とたくさん食べないと症状が出ないように感じますが、
テオブロミンはカカオの含有量が高ければ高いほど危険性が高くなるため、
ダークチョコレートや高カカオチョコレートなどはもっと少量で中毒症状を引き起こします。
このように含有量が高いものでは、5kgの犬・猫の場合、約9gで軽度、約18gで重度になるので、少量でも油断ができません⚠️
さらに、調理用チョコレートやココアパウダーもカカオの含有量がとても多いため、それらを使用したケーキなども誤食してしまうとかなり危険です🚨
それに対してホワイトチョコレートはカカオの成分がほとんど含まれないココアバターでつくられているため、チョコレート中毒は起こしにくいとされています。
とはいえ、糖分や脂肪分は多いので食べさせるのは控えましょう☝️
【もし食べてしまったら?】
これはチョコレート以外での誤食があった時も同じなのですが、
もし食べてしまった場合は、まずは病院までご連絡ください。
その際に、
・いつごろ食べたのか
・食べたものの種類
・食べた量(外装なども食べたのか)
・食べた子の種類や体重
などの情報をお伝えください。
食べたものや量によって、ご来院いただくべきかお伝えします。
ご来院する際は、食べたものの袋(成分がわかるもの)などがあると診察がスムーズに行えます。
吐かせる必要がある場合、食べたものが胃から吸収される前に処置をしなければならないので、誤食を確認した時点ですぐにご連絡ください。
当院でも「チョコレートを誤食してしまった」というお問い合わせは年間を通してよくいただきます。
重症になってしまうと死に至ることもあるので、特にこの季節、うっかり置きっぱなしにして食べられてしまった…😱
なんてことがないように気をつけましょう!

この記事へのコメント
チョコレートが,犬さんや猫さんの中毒の原因になる事は存じあげませんでした。とっても勉強になります。
>たかやまさん
コメントありがとうございます。他にも中毒を起こす食べ物がございますので注意してくださいね😌